乾燥機能付き「洗濯機」乾燥方式を詳しく知ると選ぶべき機種はコレ!

本記事は約6分で読めます。世帯用(比較的大型な)の乾燥機能付き洗濯機の購入を検討している方に向けた記事です。

乾燥機能付きの洗濯機を購入するときには、洗濯機の代金だけでなく「どのような機能があるのか」や、長く、頻繁に使用する家電ですので、電気代や水道代などの「維持費」(ランニングコスト)も検討に加えたいところです。

私は乾燥機能付き洗濯機購入前に1週間程度、各製品の電気代、水道代などの情報を調べましたが、機種によってさまざまで、なぜこんなに違うのか疑問でしたので色々と調べてみましたところ、「乾燥方式に違いがあるのでは?」という点に行きつきました。

そこで、今回は各メーカーのホームページに記載の使用水量や使用電力量の情報からどの乾燥方式が一番コスパが良いのかをまとめてみました。

結論から言いますと、コスパ重視であれば「ドラム式洗濯乾燥機で、乾燥方式がヒートポンプ式」を選択するのが一番良いという結論に至りました。

目次

乾燥機能付き洗濯機の種類と特徴

乾燥のイメージ

乾燥機能付き洗濯機の種類について、それぞれまとめてみました。

縦型洗濯機かドラム式洗濯機か

まずは大きく分けて、家庭用洗濯機は「縦型洗濯機」と「ドラム式洗濯機」に分けられます。

縦型は昔からある洗濯物を上から入れるタイプ、ドラム式は主に洗濯物を横から入れるタイプです。洗濯機能については「こすり洗い」と「たたき洗い」の違いがありますが、以前と違い洗剤の品質向上やドラム式の洗浄力がアップしていることも考慮して選択能力は同じと考えて「乾燥機能を重視」して比較していきます。

結論から言いますと、最新機種での初期投資とランニングコストを考慮して比較すると縦型とドラム式では使い方により大きな差が発生しませんが、乾燥重視であれば、よりふっくら仕上がるドラム式(私の経験則)が良いと思います。

カタログスペックで比較

私が愛用しているP社の洗濯機を比較(比較はメーカーの最新機種スペック表より)してみます。

形式 洗濯容量 乾燥容量 洗濯乾燥時間 洗濯乾燥水量 洗濯乾燥電力
縦型 10kg 5kg 210min 131L 2290Wh
ドラム式 12kg 6kg 192min 55L 960Wh

※洗濯・乾燥時間、電力量は定格洗濯乾燥時

容量や洗濯時間については、一昔前は圧倒的にドラム式のほうが乾燥に強かったように思いますが、現在は一昔前ほどの大差はないようです。

ただし、洗濯乾燥時水量と洗濯乾燥電力については大きく差が出ていますので、維持費を重視するならば見逃せないですね。

使用水量の違いは、縦型かドラムかで違があるほか、乾燥方式の違いによるところも大きいです。縦型(水冷除湿式)、ドラム(ヒートポンプ)となっていました。

水道代、電気代の比較(10年使用と仮定)

ここでは、10年間洗濯・乾燥を使用した場合の縦型、ドラム式ランニングコストを比較しています。なお、水道代、電気代は想定ですので参考としてご覧ください。

10年間としたのは内閣府の消費動向調査(主要耐久消費財の買替え状況(平成16(2004)年3月で調査終了した品目))より、平均買い替え年数が9.0年でそのうち故障によるものは平均77.4%であったことから、10年は使用できると分析しています。
水道代の差額

縦型とドラム式の使用水量の差が76リットルあるとします。

また、水道料金は口径や使用量によって変わってきますので、複雑なのですが1リットル当たり0.25円(下水道料金含み)として考え、洗濯・乾燥回数は1日1回と考えた場合は10年間で次のようになります。

3,650回 * 76L * 0.25円 = 69,350円/10年

電気代の差額

縦型とドラム式の使用電力量の差が1,330Whあるとします。

また、電気代も地域や契約内容によって様々ですが1kwh当たり25円として考え、洗濯・乾燥回数は1日1回と考えた場合は10年間で次のようになります。

3,650回 * 1.33kWh * 25円 = 121,363円/10年

10年間毎日洗濯・乾燥を行うと、理論上は20万円近い差額がでています。例えば、2日に1回洗濯・乾燥を行う場合は約10万円の差額になりますので、初期投資と使い方によるランニングコスト差を考慮する必要があります。

結局どっちがいいのか

先述したランニングコストのみを見ると、圧倒的にドラム式のほうが良いことがわかります。選ぶ機種にもよりますが、初期投資の価格差を考慮してもドラム式のほうが有利と思います。

しかし、先述の計算はあくまで10年間洗濯機が壊れないものとして、毎日1回選択した場合の価格差ですので、一概には言えませんが、私の経験からは(機種の新しい、古いがありますが)ドラム式のほうがふっくら仕上がると思いますので、乾燥機能を重視するならばドラム式を選択したほうが良いと思います。

ドラム式の乾燥方式を比較

ドラム式のイメージ

先述した内容により、乾燥機能を重視したい場合はドラム式洗濯機がよいと説明しました。しかし、同じドラム式洗濯機でも「乾燥方式」については、いくつか種類がありますので、主な乾燥方式について整理していきます。

ドラム式洗濯・乾燥機の乾燥方式別の比較について

ドラム式の洗濯・乾燥機を製造・販売している日本のメーカーを調査した結果、乾燥方式は大きく分けて3種類(ハイブリッドなどの亜種は除き、ヒートポンプ式、ヒーター乾燥式、水冷除湿式の3種)ありました。

下の表は洗濯・乾燥時の洗濯時間、使用水量、消費電力をまとめた表ですが、各メーカーの公表値のため、計測条件が異なっている可能性があります。その点はご了承ください。

形式 洗濯容量 乾燥容量 洗濯乾燥時間 洗濯乾燥水量 洗濯乾燥電力
ヒートポンプ 12kg 6kg 192min 55L 960Wh
ヒーター式 10kg 6kg 150min 96L 1,880Wh
水冷除湿 10kg 6kg 145min 90L 1,590Wh

※2021.12月に各メーカーの㏋(機種はランダム)により調査

上の表から、ランニングコストを重視した場合は「ヒートポンプ式」に軍配が、スピードを重視する場合は「ヒーター式」「水冷除湿」に軍配が上がりました。

おすすめ機種

ランニングコストが良い、ヒートポンプ式の機種をはじめ、初期コストが安い機種などをピックアップしました。

シャープ ES-W114-SL

こちらの機種は、ヒートポンプとヒーターのハイブリッドとなっており、ヒートポンプのみの機種よりも、さらに電気代がお得になっています。

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東芝 ZABOON(ザブーン) TW-127XH1L

こちらの機種は、ヒートポンプ式であることに加えて「ウルトラファインバブル」で洗浄力をアップさせた機種です。

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パナソニック NA-LX125

こちらの機種は、ヒートポンプ式であることに加えて「はやふわ乾燥ヒートポンプ」で乾燥時間も短縮(定格容量での洗濯・乾燥で119分)したすごい機種です。

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アイリスオーヤマ ドラム式洗濯機(乾燥機能付き)

こちらの機種は乾燥方式こそヒーター式であるものの、初期コストが圧倒的に安いことから洗濯・乾燥の頻度や一度の洗濯量が少ない方におすすめです。

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ここでご紹介した機種以外でも、特色を出した良い機種が沢山あるようですので、ご自分のライフスタイル、洗濯頻度などを考慮にご検討されるとよいです。

まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回は乾燥機能を重視して考えた場合どのような洗濯機を選べばよいのかについてまとめました。結論としましては、ドラム式でヒートポンプ乾燥の機種が良いということがわかりました。

ただし、どんな機種が一番お得かにつきましては、選択頻度にもよりますし、今回の比較では10年間壊れないことを前提にしております。そのあたりも考慮のうえ自分に合った機種を探すことをお勧めします。

なお、ドラム式洗濯機ご購入の際は、扉の開き方にもご注意ください。(右開き、左開きがあります)

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