2019年10月24日に公開した記事を2021年12月19日に更新しています。
中古ショップや通販などで格安で入手可能なスリムPC(省スペースPC)にグラフィックボードを組み込み、ゲーミングPC化するためにはグラフィックボードを選ぶ際に幾つか注意点がありますので、整理していきます。
何も考えずにグラボを選んでしまうと、電力不足や形状の不一致などにより装着すらできない場合がありますので注意してください。
今回は、低価格でMHWをプレイするために選んだ中古パソコン(HP Compaq Elite 8300 SFF )に搭載するグラフィックボードを選ぶ際に注意した点としてまとめています。
電源容量からグラフィックボード(GPU)を選ぶ
グラボを選ぶにあたり、ComoAkiが注意した点について記載していきます。今回購入したHP Compaq Elite 8300 SFFをベースに検討していますが、他のスリムPCを選んだ場合も参考になるかと思います。
グラボの消費電力とスリムPCの電源について
今回選んだHP Compaq Elite 8300 SFFはビジネス用途のスリムPCです。そのようなパソコンにグラフィックボードを搭載しますので、まず最初に電源には一番気を使わなければなりません。
- 電源容量が240wと小さく、スリムPCの形状に合わせた設計の電源のため、汎用の電源との載せ替えは難しいこと。
- スリムPCの電源ユニットから、グラフィックボードへ直接給電する補助電源用ケーブルは用意されていない。(高性能なグラフィックボードの多くは、マザーボードからの給電では足りずに、補助電源が必要です)
つまり、補助電源が不要な(マザーボードからの給電で足りる)75w以下のグラフィックボードを選ばなくてはなりません。
また、総電力量の目標は電源容量240wの70%の168w以下(詳細は前回の記事参照)です。75wを消費するグラボを選んだ場合、97w(PCの消費電力)+75w=172wとなり少しオーバーしてしまいますので、使用しないDVDドライブ(推定20w相当)は取り外しておきたいと思います。
検討の視野に入れた消費電力の低いグラフィックボード
消費電力75W以下で高性能なグラフィックボードは思いのほかたくさんあるようです。その一部を記載します。ほかにもまだありますが、私が検討したものを掲載します。(記事作成時)
- NVIDIA GeForce GTX 1650
- NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti
- AMD Radeon RX 460
予算にもよりますが、長く使用するのであれば、この中でもなるべく高性能なものを選びたいです。
グラボのサイズ、寸法から選ぶ
スリムPCをベースとする場合、特にグラフィックボードのサイズには注意が必要です。
私が選んだ、HP Compaq Elite 8300 SFFはカタログ値に167mmと記載されていましたので参考とできます。公式カタログに記載がない場合は、参考となるサイトを探すか、マザーボードの写真などから推測する必要があります。
また、コンデンサ等の突起物の確認も必要ですし、グラボの多くは拡張スロット2スロット分の幅を必要とするものが多いことも注意しなくてはなりません。
今回選んだグラフィックボード(GTX 1650)
今回は、検討した中では一番高価なNVIDIA GeForce GTX 1650を選びました。
- 目標はMHWのグラフィック「中」設定で、1080p/60fps (なるべく高性能が良い)
- 公式HPの最低環境スペックのCPU(i5-4460)より古い(GPUはなるべく高性能にしたい)
また、MSIからロープロファイル(LP)仕様のGTX1650が発売されていて、全長は168mmとのことでした。パソコンに搭載可能な最大奥行きは167mmとのことでしたが、1mm程度なら何とかなると思いこれに決めました。
写真が見づらいですが、MSIのNVIDIA GeForce GTX 1650 ロープロファイル仕様の外観です。
結論(まとめ)
高性能でスリムPCに搭載することができるグラボはたくさんあるようです。量販店などで購入する場合は実物を見ながら選ぶこともできますが、ネット販売を利用する場合はパソコンの寸法、グラボの寸法を可能な限り調べて購入する必要があります。
それでも実物を見ないで購入するのは多少の度胸は必要なのですが、今回は思い切ってこの構成で購入することしました。次の記事では購入したパソコン、グラボを実際に組み立てていきます。