【後悔する前に確認!】ドローン購入前に必ずチェックしたい20項目

本記事は約8分で読めます。なお、本記事の対象は比較的低価格のドローンを購入する予定の方です。

お手頃な価格のドローンが増えてきていますが、その中でどのドローンを購入するかについて迷っている方も多いのではないでしょうか。

20万円を超えるような高級機であれば、どの機種を買っても満足する性能を備えていると思いますが、数万円前後で購入できる機種については、しっかり必要な機能を見極めなければなりません。

本記事では、ドローン購入時に必要となるチェック項目(機能)についてまとめました。ドローンを購入する前にぜひご一読ください。

目次

ドローン購入前のチェック項目

トイドローンのイメージ

ドローン購入前にチェックしておきたいドローンの機能・性能について整理していきます。後悔しないようにどのような機能があるのか自分に必要な機能は何かどのくらいの性能が必要かについて整理したうえで購入するドローン価格帯を絞り込んでいくと選びやすいです。

重量(200g未満かどうか)

重量については大きく分けて200g以上と200g未満、100g未満に分けることが出来ます。

200g未満

200g以上との違いについては、バッテリーを含めた総重量が200g未満の場合には、下に貼ったリンク先の記事で説明している「航空法」の適用を受けない※ことがあげられます。

※執筆時の情報です。ドローンに関する法律は日々変更されていますので最新情報を入手・確認する必要があります。

ComoAki Site
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200g未満の場合でも「重要施設の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律」は適用されますし、他の人に迷惑をかける行為は別の法律・条例(道路交通法や迷惑防止条例など)に抵触する恐れがありますので基本的には航空法に則って楽しむことが大事です。

100g未満

令和4年(2022年)6月から100g以上の機体については国土交通大臣への登録義務が発生します。(現行は200g以上)登録制になることで、特に注意したい点としては下記の点です。

  • 安全上問題のある無人航空機の登録拒否・取消
  • 機体に登録記号を示さなくてはならない
  • 3年ごとの更新登録

特に1つ目に書いた「安全上問題のある無人航空機の登録拒否」については、購入して登録した機体に何か問題が見つかると登録拒否または抹消されてしまう可能性が出てくることです。

このことから、100g未満の機体についても選択肢としてはアリになってくるのではないでしょうか。

カメラ性能

ドローンカメラのイメージ

ドローンの醍醐味であるカメラ性能です。カメラ性能は次の項目をチェックしてから購入を検討するとよいです。

解像度

基本的に解像度は高いほど良いです。ただし、解像度が高ければ編集段階で必要な部分を切り抜いて編集することが可能となる大きなメリットがありますが、SDカードのスピード性能が高く※なければいけなかったり、動画を編集するPCへの要求性能も高くなり、HDDの容量も大幅に使用してしまうというデメリットもあります。

※スマホに転送してアプリで録画する機能を持つものもあります。

主な解像度
  • 3,840×2,160ピクセル(4Kなどと表記されています)
  • 1,920×1,080ピクセル(FHD、1080pなどと表記されています)
  • 1,280×720ピクセル(HD、720pなどと表記されています)

なお、4Kと記載があっても写真撮影が4Kでビデオ撮影がFHDであったりする場合もあるので、購入前にしっかりチェックして納得のドローンを選んでください。

画角

画角は好みや何を撮影したいかにもよりますが、広角(画角が広い)を選択するととより広範囲を撮影することが可能です。ただし、広範囲に撮影できるため同じ距離で撮影した場合、撮影対象は小さく映ってしまいます。

  • FOV(90°~130°)、視野角などで表されています。

また、FOV(Field of View:視野角)については狭角レンズと広角レンズが切替可能な機種やズームが可能な機種も存在しています。

手ぶれ補正

ハンディのビデオカメラによくついている手振れ補正機能です。この機能があると、多少機体がぶれる状況になってもスムーズな映像を残すことができます。

  • 手振れ補正
  • ジンバル搭載

などと表記されています。

角度調節

角度調節機能が付いているとドローンの正面だけではなく、真下を撮影することが可能になります。可能であれば90度の商品が良いですね。

  • カメラ可動域(0~90度)などで表されています。
  • チルト、パンなどで表されています。

位置補正などの機能

位置補正のイメージ画像

快適に安定して飛行させるためには位置補正機能なども重要です。位置補正機能については次の機能を確認して判断します。

GPS機能

GPS(Global Positioning System:グローバルポジショニングシステム)が搭載されていると、GPS電波が受信可能な環境下である場合に限り飛行精度を高めてくれますので、安定したホバリングなどが可能になります。

ただし遮蔽物や天気などの影響により機能しなくなる場合があります。急に不安定になっても墜落しないように、各種センサー搭載のドローンを選び、自らの操縦テクニックも磨く必要があります。

センサーアシスト関係

センサーアシスト関係機能は種類が多く書ききれませんが、下に記載する機能があればより安定した飛行が可能です。

  • ドローンの体勢(傾き、角度)を検知するセンサーで、安定した飛行を行うために必要なジャイロセンサー(6軸ジャイロ搭載などと記載)
  • ドローンの移動を検知して位置を把握する加速度センサー
  • ドローンの高度を把握する気圧センサー
  • 障害物検知機能
  • コンパス機能
  • オプティカルフローポジショニングシステム

ジャイロセンサーなどについては、大抵搭載されているため売り文句に表記されていない場合がありますので、心配な方はメーカーHPの仕様を確認する必要があります。

安全性能など

安全機能のイメージ画像

ドローンが制御不能になり他の人にケガを負わせるなど、起こってはいけない事故を起こさないためにも安全機能、安全性能についても確認しておく必要があります。

なお、衝突防止機能については前記のセンサーアシスト関連に含みますので省略します。

自動帰還(RTH)機能

リターン機能とも。

コントローラーとの接続が途絶える、ローバッテリーになるなどのトラブルの際に自動帰還してくれる機能です。機種によっては緊急帰還ボタンが付いており強制的に帰還させる機能を持つものもあります。

技適マークの有無

「技適」とは技術基準適合証明のことで、無線機器が日本で決めた基準に合致していることを表すマークのことです。

技適マークのない輸入ドローンを使用すると思わぬ電波障害を発生させたり、電波法に抵触する恐れもありますので必ず確認したいところです。

なお、説明に技適の記号・番号が記載されており総務省ほHPで確認できるものはより安心できると思います。

あわせて読みたい
総務省 電波利用ホームページ | 技術基準適合証明等を受けた機器の検索 基準認証制度,技術基準適合証明,技術基準適合自己確認
日本語説明書

ドローンを安全に使用するためには説明書により操作方法や機能を熟知しなくてはなりません。英語が堪能な方なら問題ありませんが、そうでない場合は日本語の説明書が付属されているのかも確認しておく必要があります。

ライト

夜間飛行は想定していないかもしれませんが、発光機能があると目立つので危険回避に役立つほか目視で見失った場合なども見つけやすくなります。

その他、確認しておきたい機能・性能

ドローン機能のイメージ画像

上の写真のような農薬散布機能は必要でない方が大半かもしれませんが、購入前にチェックしておきたい機能・性能をまとめました。

自動追尾機能

被写体をカメラのフレーム内に収めながら自動追尾、撮影してくれる機能です。

移動速度、距離

移動速度や最高高度、距離についても事前に確認しておきたい項目です。

動作環境温度、耐風速

ドローンが正常に動作するであろう温度帯を示しています。特に屋外で使用することが主となりますので、寒い地域に住んでいる方は特に注意が必要です。耐寒仕様のドローンがあれば売れるのではないかと思いますが、私は見たことがありません。

また、業務での使用ではないので強風時には使用しないと思いますが、機器によっては耐風速の記載があるものもあります。なお、風速は瞬間最大風速を意識することをおすすめします。

連続飛行時間、付属バッテリーの個数

なるべく連続飛行時間は長いほど長時間楽しむことが出来ますし、別売りもされているでしょうが付属バッテリーの数が多いほど長い時間楽しむことが出来ます。

また、自己責任となりますが冬季などの動作環境温度を下回る温度で飛行させる場合は、バッテリーを(服の中などで)温めながら使用する必要がありますが予備バッテリーが多いと有利になります。

モーターの種類

一般にブラシモーターとブラシレスモーターがあり、後者のほうが高性能、高耐久と言われていますので購入する前に確認しておくとよいです。

プロポの仕様

プロポ(コントローラー)にもいろいろな種類があります。

  • プロポ単体で操作、カメラの画像がチェックできるタイプ
  • プロポでは操作、カメラ映像はスマホでチェックするタイプ
  • スマホのみで操作、映像確認するタイプ

この辺は価格面や操作性を考慮して検討するとよいですが、スマホのみは操作が難しい場合もあるため、操作方法等を事前に確認する必要があります。

また、ドローンの操作方法にはモード1とモード2が存在しております。ここではモードの詳細な説明は避けますが、どちらのモードも切り替えて使用できる仕様のものを選ぶことをお勧めします。

有名どころのドローンと機能

ドローン製造として有名な会社のドローンとその機能についてまとめてみました。なお、記載の仕様についてはComoAki調べです。不備や仕様変更等が考えられるため、購入などされる際は間違いがないか、マニュアル等でお調べください。

また、海外製のドローンは日本仕様でない同名製品もあります(この場合、重量やバッテリーの持ち、技適の有無が違う)ので十分ご確認ください。

※マニュアル等の確認に時間を要しますので、紹介するドローンは徐々に増やしていきます。

DJI Mini 2

DJIは有名な「ファントム」シリーズなどを製造している中国の会社です。シェアNo.1とも言われておりますので安心できるメーカーと思います。

重量 GPS 写真 動画
199g 4000*2250 4K
手ぶれ 画角 ズーム 角度調整
3軸ジンバル 83° 4倍(FHD) 20~-90°
センサー 自動帰還 発光機能 技適
不明 不明
高度 電送距離 動作温度 耐風速
3000m 最大6km -10~40℃ 8.5m/s
マニュアル バッテリー モーター プロポ
日本語 18分×3個 不明 3モード切替

※インターネットでダウンロード可能な日本語マニュアルなどには詳細な仕様が記載されています。ください。

[rakuten id=”dji-shop:10001506″ kw=”dji mini2″]

DJI Mavic Mini

同じく、DJIの製品です。先に紹介した「Mini 2」よりは購入しやすい価格帯となっています。

重量 GPS 写真 動画
199g 4000*2250 2.7K(2720*1530)
手ぶれ 画角 ズーム 角度調整
3軸ジンバル 83° 不明 20~-110°
センサー 自動帰還 発光機能 技適
下方検知 不明
高度 電送距離 動作温度 耐風速
3000m 4km 0~40° 8m未満
マニュアル バッテリー モーター プロポ
日本語 18分 不明  3モード切替

※バッテリーに関しては、3個付属しているセットもあるようです。

※インターネットでダウンロード可能な日本語マニュアルなどには詳細な仕様が記載されています。必ず確認ください。

ドローン購入前にチェックしたい20項目まとめ

ドローンに関する機能を紹介させていただきましたが、あの小さな機体に驚くほど多くの機能が搭載されていることがわかりますね。

まとめとしてドローン購入前にチェックしたい20項目を列記します。

  1. 重量(200g以上、200g未満、100g未満)
  2. カメラ解像度(写真)
  3. カメラ解像度(動画)
  4. カメラの画角(調整可否も含め)
  5. 手ぶれ防止機能の有無
  6. カメラの角度調整が可能か(チルト角)
  7. GPS機能の有無
  8. センサーアシスト機能の有無
  9. 自動帰還機能の有無
  10. 発光機能の有無
  11. 技適マークがあるか
  12. 日本語のマニュアル、説明書があるか
  13. 自動追尾機能の有無
  14. 移動速度の確認
  15. 最高高度、移動可能距離の確認
  16. 動作環境温度、耐風速の確認
  17. 連続使用時間(バッテリー)の確認
  18. 付属バッテリーの数
  19. モーターの仕様(ブラシ又はブラシレス)
  20. プロポの仕様

最後に

今回の記事ではドローン購入の前にチェックしておいたほうがいい項目についてまとめました。しかし、いくら機能が付いていても品質が悪ければ役に立たない場合もありますので、機能、性能、価格のほか実際に購入・使用している方のレビューなども参考にすることをおすすめします。

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