最近は人気のPCゲームでも高性能な環境を要求しないものも増えてきているように思います。
もちろん、快適な環境を追求するのであればお金をかけて高性能なパソコンを用意するのも楽しいですが、ゲーム頻度の少ないライトユーザーにとっては「もう少し安くゲーム環境を整えたい」と考えるのが普通だと思います。
そこで、本記事では1万円代~入手可能な中古のスリムパソコンを購入して、そのスリムパソコンにグラフィックボードを搭載して自作のゲーミングPCを作成するための情報についてまとめました。
また、「どんなゲームができるのか」についてもまとめていますので、ぜひご覧ください。
自作パソコンのベースとなりうるスリムPC
ここでいう「スリムPC」とは「省スペースのデスクトップパソコン」のことで、手のひらサイズのPCなど超小型のものは含みません。
最近では「Core i3」「Core i5」の第3世代~第6世代のものが比較的入手しやすいようです。
グラボ搭載可能なスリムPCの条件
目ぼしいPCを見つけたあと、メーカーのHPなどから「仕様」を確認することで、大抵は知ることが可能です。
- ロープロファイルの拡張スロットが利用可能なこと
- PCI-Express×16が搭載可能なこと
- 十分な拡張スロットのスペースがあること(下の写真:㏋スリムPCの拡張スロット)
探し方
基本的には通信販売可能な中古PCショップなどから探しますが、中古のため当たり外れがありますので、保証期間が長く返品・交換が可能なショップから購入することをおすすめします。
下記の検索窓に「Amazon整備済み品 スリムPC」などと入力して検索すると、いろいろな商品が見つかります。
液晶モニターが付属しているお得なものも見つかりますが、大抵接続はHDMIではなく、アナログ(VGA)のものですので「HDMI→VGA変換アダプタ」が必要となる場合があります。
[rakuten id=”torekagu:10005081″ kw=”VGA HDMI 変換”]
私が見つけた「目ぼしい」スリムPC
検索するタイミングによって出てくるパソコンは様々です。私が調べた際に出てきたパソコン名称を記載しておきます。
- 富士通 デスクトップPC D583
- DELL デスクトップPC 7010、7020
- NEC デスクトップPC MB-J
- HP デスクトップPC 6200Pro
などなど、他にも沢山でてきます。
スリムPCに搭載可能なグラボの条件
スリムPCに搭載可能なグラボの条件で重要なものについて整理しました。
消費電力が75kw以下
一番重要な項目です。
省スペースタイプのパソコンには汎用ではなく専用の形状をした電源が入っておりますが、その多くは最大出力250kw前後となっています。また、グラボに接続できる補助電源は搭載していないのが普通です。
なので、マザーボードのPIC-Express×16から給電が可能な75kw以下であることが必須条件となります。
さらに、250kwの全てを使えるのではなく容量の50%が望ましいとされています。頑張っても70%以下に抑える必要があります。無理をすると発熱量が大きくなり電源の寿命を縮めてしまいます。
LP(ロープロファイル)仕様が発売されていること
スリムPCの拡張スロットには、LP(ロープロファイル)サイズのグラフィックボードしか搭載できませんので、これも必須条件となります。
条件を満たしたグラボ一覧
以上の条件を満たすグラフィックボードを一覧にしました。基本的に上に書いてあるほど高性能としています。なので、そこに書いてあるゲーム名はその上に書いているグラボでもプレイできることになります。
ただし、最低環境であるので可能であればより上位を選んだほうが良いです。
名前 | 消費電力 | 主な対応ゲーム |
---|---|---|
GeForce GTX 1650 | 75w | |
GeForce GTX 1050 ti | 75w | |
GeForce GTX 1050 | 75w | モンスターハンターワールド、ファイナルファンタジー15、バイオハザードRE3 |
Radeon RX 460 | 75w | |
GeForce GTX 750 Ti | 60w | |
Radeon RX 550 | 50w | |
GeForce GT 1030 | 30w | ファイナルファンタジー14、フォートナイト、エーペックスレジェンズ、マインクラフト、LOSTARK、World of Warships、黒い砂漠 |
※ ゲーム環境はCPU性能なども大事になってきますので目安としてください。また、主な対応ゲームはそれぞれの公式サイトに記載の最低環境から判断していますので、記載より上位のグラボが望ましいです。
私は1650を愛用していますが、Steam版のモンスターハンターライズは楽に動くようです。詳細は下のリンクからお願いします。
ロープロファイル仕様のグラボ一覧
グラフィックボードは最近高値が続いているのでなかなか購入しがたいのも事実ですが、品薄の恐れを含めて今後の半導体の動向を見極めて購入するタイミングを検討する必要があります。
また、ロープロファイル、LPとうたっていても金具を別途用意する必要があるモデルもあると思いますので、念のため注意です。
GeForce GTX 1650
1650にはDDR5とDDR6のものが存在しています。寸法はメーカー㏋などから可能な限り調べていますが、念のため購入前には自分の目でもご確認ください。
名前 | 寸法 | 商品 |
---|---|---|
GIGABYTE GeForce GTX1650 DDR6 LPモデル | L=166.9 W=69 H=39 mm | |
MSI GeForce GTX 1650 4GT LP | 168 x 69 x 37 mm | |
ZOTAC GeForce GTX 1650 LP GDDR6 | 160mm x 111.15mm (70mm LP) x 34mm |
GeForce GTX 1050 / 1050ti
1050/1050tiはとても品薄になっていました(確認時)。寸法はメーカー㏋などから可能な限り調べていますが、念のため購入前には自分の目でもご確認ください。
名前 | 寸法 | 商品 |
---|---|---|
MSI GeForce GTX 1050 Ti 4GT LP | 182 x 69 x 35mm | |
MSI GeForce GTX 1050 2GT LP | 182 x 69 x 35(奥行き×高さ×幅) |
GeForce GTX 1030
グラボの値段が上がってから急に目立つようになってきたグラボです。寸法はメーカー㏋などから可能な限り調べていますが、念のため購入前には自分の目でもご確認ください。
名前 | 寸法 | 商品 |
---|---|---|
MSI LowProfile対応 GeForce GT 1030 2GD4 LP OC | 159 x 69 x 19(奥行き×高さ×幅) | |
Gigabyte GeForce GT 1030 GV-N1030D5-2GL ロープロファイル 2G | H=14.7 L=149.9 W=68.9 | |
ZOTAC GeForce GT 1030 2GB GDDR5 グラフィックスボード VD6350 ZTGT1030-2GD5LP | 172.5mm x 111.15mm x 16mm |
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本記事ではスリムPC(省スペースPC)に搭載可能なグラフィックボードをまとめました。省電力のグラボでも人気ゲームがプレイできますので、ぜひ参考としてください。