今回は、お金をかけたくない人向けの、スーパーでもらえる段ボール箱を使用した燻製器の作り方について、紹介します。
アウトドアで使用できる燻製器はショップにいろいろな物が売っています。燻製をやってみたいけど、1回しかやらない人や、保管場所に困る人向けに、使い捨てのダンボール燻製器も販売されていますが、さらにお金を掛けたくない方へ向けた記事です。
コンセプトは、元々の箱の形状はなるべく生かしつつ、大きすぎる場合は綺麗に折りたたみ、小さい箱にする方法についても記載しています。是非ご覧ください。
用意するもの
用意するものはこちらです。箇条書きのほか、段ボール切断用に「カッター」と「定規」が必要です。
- ダンボール箱
- 金網
- 竹串、割りばし等
- ガムテープ(主にキャンプ場に行ってから)
ダンボールスモーカーの製作手順
製作手順については、用意できた網のサイズ、用意できた段ボールのサイズ等により違ってきます。ここでは、2Lペットボトルが6本入っていた箱を使用しています。
ダンボール、網の入手
網のサイズはダンボール箱にすっぽり収まるサイズですと一番簡単にできますが、なかなかそのような組み合わせでの入手は難しいです。
今回は、箱の幅が29センチに対して、網の幅が27センチと丁度良かったのですが、奥行きについては網のほうが大きく、すっぽり収めることが出来ませんでした。
網の設置(網が少し大きい場合)
網が少し大きくても問題ありません。段ボールの横にカッターなどで切り込みを入れて、そこに網を挿すようにすれば大丈夫です。
網が段ボール箱に乗る形になりますので、網の固定にもなり一石二鳥です。
網がさらに長い場合は反対側も同様に切り込みをいれて差し込めばよいですし、微妙な長さであれば写真のように竹串などを段ボールに挿して固定すればOKです。
スモークウッドの投入口(兼、空気穴)をつくる
下の写真のように、火をつけたスモークウッドを箱の中に入れるための入口をつくります。この入口はキャンプ場などで使用するときに、空気を入れる穴としても使用します。
面倒な場合は・・
面倒な場合で、キャンプ場などの使用場所が平らである場合は、箱の底を開いてスモークウッドを上からかぶせるようにして、作ることが出来ます。
箱の高さを小さくする
箱が高いと風などで倒れてしまったり、内部の温度が上がらなかったりする恐れがありますので、必要最小限にすると安心です。
カッターで切り込み
写真のように、4隅の角を低くしたい高さまで切り込みを入れます。
線の高さで折る
あとは、線を引いた高さで折れば小さい箱の完成なのですが、普通に追ってしまうと上手に折れず、いびつな箱になってしまいます。
上手に折る方法
目印として、竹串などで箱の外側から低くしたいラインの位置に穴をあけます。
そして、箱の中側から低くしたいラインの位置(穴をあけた位置)に定規などをあてて、上からショックレスハンマーやゴムハンマーなどで軽くたたいて折り目をつけると、綺麗に折ることができます。
完成
先ほどつけた折り目に沿って箱を折り、余分に長くなってしまった部分をカットすると完成です。
使い方(キャンプ場にて)
キャンプ場での使い方について、ご説明します。
食材を並べる
下の写真のように、網の上に綺麗に食材を並べます。
水滴や油の落ちそうな食材は、スモークウッドの消火や延焼を防ぐために端の方に配置すると良いです。
また、チーズなどの溶けてしまいそうな食材は、下にアルミホイルを敷いておくと安心です。
スモークウッドの配置
スモークウッドを燃えないように、アルミ皿などに乗せて着火します。
スモークウッドの上にのせているのは、ザラメです。煙の乗りをよくする効果があるのと、たくあんを入れたので、いぶりがっこ風味になることを期待して載せました。
湿っていたのか、なかなか火が付かず焦げてしまいました。しっかり火をつけてから入れないと、途中で消えてしまったりしますので注意してください。
ふたを閉めて燻煙
蓋を閉じて、隙間をガムテープで補強したらあとは待つだけです。火が消えてしまわないように、上に少しだけ空気の通り道を作っています。
下側の空気穴は風向きに合わせて、風が下から上へ通るように工夫して配置します。
温度計が浮いてしまっていますが、深く差すのが正解です。また、温度計は特になくても、段ボールの上の面を触って暖かさで確認することが出来ます。
完成
食材にもよりますが、だいたい2時間燻煙すると良い色に染まっています。完成後、1~2時間程度おいて、煙の味が取れたら美味しく食べることができます。
キャンプ場での燻製に必要な基礎知識と、適した食材については下の記事でまとめています。
https://comoaki.com/camp-smoked/